この一月は自宅のターンテーブルの上に乗りっぱなし。
聴けば聴くほど良くなってくる。
(例のポール独特のいやらしい転調に次ぐ転調もないし)
噛めば噛むほど味わいの増すこんぶのようなアルバム。
でもこのアルバム、
発売当初はローリングストーン誌からは散々な評価。
アルバムのその“LIGHTNESS”さから
“Ram represents the nadir in the decomposition of ’60s rock thus far,”
60年台ロックの腐敗の底辺と酷評されたらしい 。
この71年は歴史的名盤が目白押しで,
ざっと挙げても
WHAT'S GOING ON / MARVIN GAYE
ELECTRIC WARRIOR / T-REX
DOORS / L.A. WOMAN
LED ZEPPELIN IV / LED ZEPPELIN
IMAGINE / JOHN LENNON
STICKY FINGERS / ROLLINGSTONES
BLUE / JONI MITCHELL
THERE'S BIG RIOT GOING ON / SLY &THE FAMILY STONE
WHO'S NEXT / THE WHO
FRAGILE / YES
MEDDLE / PINK FLOYD
といった具合でヴィンテージレコードの豊作年。
近頃流行のウルトラライト系プロダクトのペラペラへなへなとは違い、
この時代はとにかく物量を投入して作られていて、 戦車級に頑丈。
IT WILL NOT BREAK(コワレマセン)の刻印も誇らしい。
底にはモデル名やコルク栓のメンテナンス方法もプレスされている。
コールマンの製品同様にこういうところにも心くすぐられる。