2013-01-25

ドイツ人のデザインするものと色気の関係について。



ようやく見つけたという感じのプロダクト。
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自転車の空気入れ。

ただ美しいだけでなく、
内部パーツまで妥協せず開発され、
アルミパーツはすべてCNC切削マシンで高精度に加工し、
滑らかな使い心地を実現etc
と商品説明にある。

どうやら、
見た目以上に見えないところにこだわりがあるようで。
それはポンプ内部のヘッド部分の材質、
LEZYNEはアルミのCNC加工。
他社のヘッド部分は、樹脂製とか皮製。
なので精度と耐久性が違うらしい。

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どうせならここもガラス製にしてくれればいいのに。

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仏式バルブ、米式バルブ両方に対応。
この先の部分を外して反対側につけ直すしくみ。

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ホースの収納もひとつのデザインとして完成されている。
このうつくしくもないものをうまく収めてるのがいい仕事。

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どうでもよくない裏側。


こういう道具を作らせるとドイツ人にはかなわないなと思う。

もの本来の使用目的に即した道具というプロダクトは特に。
ひげそりとか爪切りなんてね。
家電製品なんかはドイツ製が一番だと思う。
無駄のないライン、
しっかりしたつくり、
でも色気が足りないんだけどね。

しかしまあ、そこは使う方に色気があればいいわけで。
いちいち、爪切りやらひげそりに色気があっても困ってしまう。
洗濯機に色気がありすぎて、
ほおずりしたり、なでなでしていたら
ついにこの人は気がふれてしまったんだと家人にも思われるだろうし。

そういえば、ドイツ人のつくる服には軍服以外では感心したことがないな。
洋服は精度と耐久性だけじゃないしね。

LOTUS CALIFORNIA たなかひろし