三宮のカフェZOEでキャンドルの灯りがゆれるなか
30人ほどのお客さんを差し向かえて
マイクなしでギターの弾き語り。
インティメイトという言葉がぴったりなライブだった。
自身の言葉をギターの音色にのせて紡いでゆく。
ジャンルは違えど、カルロス・ジョビンのように
あるいはギル・スコット・ヘロンのように、
言葉と音が一体になって僕の魂をゆさぶる。
歌いたくなったから歌う。
それを聴きたいひとが集まる。
そのミュージシャンを敬愛するひとがその場を提供する。
そこにはいわゆる予定調和がない。
下田さんはその時の気分とその場の雰囲気で歌う曲を決めてゆく。
まさに差し向かい。
うまく言葉では言えないけど、
そこに居てその場を体感できたことに感謝したい。
数週間過ぎても、いい余韻がつづく。
いい波に乗れたときのような。
カフェの壁に張られていたポスターのデザインが素敵で
CAFE ZOEの荒井さんに無理をいって
そのライブのポスターをわけてもらう。
70年代のサンフランシスコベイエリアでのライブポスターを
思い起こさせるいいデザイン。
いい仲間たちといい時間を。
Lotus California タナカヒロシ