2015-08-15

THE STAIRWAY TO HEAVEN.



カリフォルニアのクラシックポイントの中でも
そのゆったりとした波質と雰囲気の良さで一番好きなポイントがここ。
水がとてもきれいだし、
ビーチはきれいな砂。
そしてポイントへのエントリーがとても楽。




ちいさな駐車場しかないので
ふだんはそれほど混むことも無いし、
南うねりをひらう夏のこの時期はファンウェーブ。
南カリフォルニアにおけるクラシックサーフィンの聖地でもあるこのポイントには、
サーフィンという文化を愛する人たちが集まってくる。
目を三角にしていきりたってるような無粋な輩はいないし、
排他的な妙なローカリズムとは無縁の場所。

みんなまわりのサーファーとやってくる波をシェアしている。

海から上がってくる連中は、
いい波だぞ。
楽しみなよ。
なんて調子。


にやにやしながらパドルアウトしていくと、
どう見ても70歳くらいのおじいちゃんが
深いボトムターンからのオフザリップ。
10歳くらいの少年がノーズに足を掛けたまま
ヘッドディップしながらセクションを抜けていく。
ピークから外れたところで波待ちのベースボールキャップのご仁は
スケッグファーストでテイクオフ、
すぐに板を反転させて深いボトムターンしてプルアウト。

自分のスタイルで波乗りを楽しんでいる。
たまらない。


岬に沿って割れる波は、
底に根を張るケルプのおかげでゆったりとブレイクする。
アウトのピークで波を捕まえると、
ポケットに入ったままカットバックを繰り返して
インサイドのビーチまで延々と乗って来れる。

心地いい疲れと満足感のあとにはまだやることが。
崖に貼り付いた急勾配の階段をのぼることが最後のタスク。
重たいボードを頭の上にのせて、
くたくたで重たい足を一歩一歩上へと進める。



行きは天国への階段なんだけど
帰りは自分の足腰との対談となる。
途中で休みたいんだけど後ろがつかえてたりすると休めない。
これがけっこうきつい。


でもパーキングではみんなにやにやしてる。
いい波だったなーって。









ロータスカリフォルニア たなかひろし


BGM: STAIRWAY TO HEAVEN   ACOUSTIC VERSION




FOO FIGHTERS
こうなるともう完全に余興ですね...。
善し悪しは別としてこれもまた楽し。