2019-08-20

THE SUCCULENT CAFE





朝からスワミーズで波乗りした後、

数件のナーセリーを巡り

サンディエゴのナーセリーのオーナーから教えてもらって気になっていたカフェに立ち寄る。

多肉植物のお店とオーガニックカフェの複合店。

日本にも園芸店にカフェが併設しているような店はあるけど

ここにはレアで高額な多肉植物なんてのはない。


フェンスには流木で作った不揃いな鳥の巣箱が並び、

錆びたワーゲンのホイールキャップで作ったカタツムリが床にいたり、

着古したリーヴァイスに多肉植物をアレンジして植え込んでいる。

面白いのは、垂直方向のアレンジ、

何かと思ったらスプリングだけになった古いマットレスに

チランジアをつけてパーテーションに。

連結させた古いエンジンオイルファンネルにカランコエや   や

をアレンジ、

上のファンネルから下のファンネルに水が供給される仕掛け。

このパネルはもはやアート。

このアイデアは早速いただくことに。


ここは南カリフォルニア、どこかゆるくヒッピーな手作り感が心地いい。


この数年、多肉植物の栽培に熱心な僕には、

多数の植木鉢にひとつひとつ植えられた盆栽ファンみたいな園芸からの脱却のヒントが

満載だった。

カールスバッドは10a


関西では耐寒性のある品種でいかにアレンジを思案中。
















2019-08-18

センチメンタルな夜。




この夏は、一番下のむすめを連れてのカリフォルニア。
いつも通りに、
古い友達とつるんで波乗りして、
レコード屋を巡り、
毎日メキシカンを食べる日々。
ではなかった。

子供が三人もいればその付き合い方も変わるわけで、
末っ子はすこしスポイル気味。
僕はあれこれ言わないけど、
娘はあれこれと旅の注文をしてくる。
あれが食べたいとか
どこそこに行きたいとか。
それがかわいかったりもするんだけど。

で、今回は彼女の熱烈なリクエストはディズニーランド。
僕が人の多いところが苦手なのを知ってるから、
ディズニーランドは接客対応が素晴らしい。
なんて、
絶賛のプレゼンをするので接客の勉強も兼ねて潜入。


予想に違わず、
園内では子供たちは大声上げて走り回ってるし、
何するにも並ばされるし、
前評判の高いスタッフには乗り物乗るにも早くしろと追い立てられ、
3Dのアトラクションでは乗り物酔いでひどい目に。
ホリデイ客の対応疲れかあくび連発のスタッフが目に付く。
肝心の接客対応は至っておおざっぱなアメリカン。

まあ、娘は大喜びなので細かいことは気にせず、
僕は今日一日はお嬢さまの執事役に徹して
文句は言わないでおくことに。

お約束の夜のキャラクター総出演のプロジェクションマッピングショーと
盛大な花火を観てほぼ終了。

そういえばこの夏にラウンチしたばかりという
スターウォーズのギャラクシーエッジエリアが凄いというので
一応見ておくかくらいのつもりでてくてく丘の上目指して歩いていく。
近づくにつれ園内の照明は暗くなりなにやら怪しい雰囲気に。


月夜でふんわりと照らされた岩山をバックに、
ライトアップされたミレニアムファルコンが出現。
脳内麻薬が一気に放出、
一気に覚醒モードに。





本来は予約がないとは入店できないらしいバー・キャンティーナも
遊牧民風な服をまとったスタッフのアメリカンなゆるい対応のおかげで入店。
中は映画のシーンのままのつくりに気分は最高潮。
カウンターに娘と並んでおつかれさまの乾杯をする。
ライトに照らされた彼女のなにか大人びた表情に
すこしセンチメンタルな気分になる。


そんな夏の夜。
















2019-08-10

ヴァイナルジャンキー、カリフォルニアに行く。




ドーナッツショップに立ち寄り、
ホットコーヒーとオールドファッション買って
フリーマーケットに向かう。

久しぶりのカリフォルニアのフリーマーケット。
昔は真っ暗な時間から懐中電灯片手に並んだけど、
今では趣味のショッピング目的なんですっかりスロースタート。

60年台のデンマークのチーク無垢材のキャビネットがあったけど
送るのが面倒なのでスルーしてあれこれみて回る。



世界的にアナログレコードが復権しているらしく
中古レコードをおいてるブースが目立つ。


一軒だけオールドのロックteeとアナログレコードを
扱うブースがあって、
クラシックロックとソウルとジャズが中心の品揃えが僕好み。
コンディションもいいしお値段も良心的、
JBのPRISONER OF LOVE オリジナルのモノ盤が15ドル。
ROLLINGSTONESのEXILE ON THE MAIN STREETの
USオリジナル盤ミントコンディション、
ポストカードはついてないけどで40ドル、悪くない。
レコード屋の買い付けなら微妙~なとこだろうけど、
僕は趣味の買い物、日本で買うより全然安い。

段ボール箱からサクサクと気持ちよく抜いていくと、
おおっ。
長年探していたカエターノ・ベローゾのLPを発見。
ピカピカのミントコンディション。
ちょいとお高めの45ドル...。
少し安くなる?と聞いてみると。
”うーん、それはレアだからな~。”っていうから
他にも選んだレコード10枚くらい渡して値段交渉、
総額185ドルを160ドルにしてもらう。
まあ、カエターノ以外はリーズナブルだったので良しとする。


前日に立ち寄ったオレンジカウンティのオールドタウンにある
老舗のレコード屋の値段が顎が腰くらいまで下がりきるくらいに法外だったので、
今日はいい買い物で満足。

手に入れたレコードジャケット眺めながら飲む冷えたカリフォルニアワインがうまい。

LOTUS CALIFORNIA  たなかひろし

















2019-04-30

ここはどこ?今はいつ?なイベントに。CAMPMOBILE CLUB EVENT







毎年四月の終わりころに、
北琵琶湖のとあるキャンプ場に
古いフォルクスワーゲンが集まるキャンプイベントがある。



仕事柄、土日開催のイベントにはなかなか参加できないので
毎年行ってみたいと思い続けていた。
そのVOLKSWAGEN CAMPMOBILE CLUBのキャンプイベントに初参加。

オーバル乗りの友人夫妻と昼過ぎに到着して、テントを張っていると
空冷フラットフォーエンジンの音をばたばたと響かせ、
続々とオールドワーゲンがやってくる。
ウエストファリアキャンパーもあれば
ビートルも、
カルマンギアも。
なかにはずいぶん遠くからビートルにエリバをけん引して参加のツワモノも。

主催の方のお話しによると、
年々参加車両が増えているらしく今回は100台超えとのこと。
早々にクラブの入会手続きを済ませ素敵なメンバーステッカーを頂く。

この手のカーイベントにありがちな特別なレギュレーションもなく
水着のおねえさん参加の派手な演出もなく、(あってもいいんだけど)
みんな思い思いにいい塩梅にゆるーくキャンプを楽しんでる様子。


しかしそこはみなさん古い車好きなので
キャンピングギアにもこだわりが半端ない。

60年代の車両にはテーブルの上に年代物のバスケットやランタン、
もちろんテントも当時物。
70年代の車両には70年代のギア。
ぴかぴかの車両もあれば
いい具合にくたびれてる車両もある。
すべてがフォトジェニック。
これだけのフォルクスワーゲンのオーナーが集結して、
みんなにやにやとキャンプしているということが
いやはやなんとも非現実的。
ここまでくると単なる趣味人の集まりを超えて
さながら綿密に時代考証済みの映画セットのよう。
カメラのフレームに収めると、
ここはどこ?
いつの時代?
とタイムスリップしたかの錯覚に陥る。












日が暮れて、
湖面に映る満月を眺めて
冷えたワインを飲んでると
さらに非現実感が増してくるようで。
ナチュラルトリップが深まっていく。

LOTUS CALIFORNIA たなかひろし