2016-09-21

今月のウクレレ課題曲。 / RAM ON



ながらく探していたポールのRAMのUSオリジナル盤。

この一月は自宅のターンテーブルの上に乗りっぱなし。
聴けば聴くほど良くなってくる。
(例のポール独特のいやらしい転調に次ぐ転調もないし)
噛めば噛むほど味わいの増すこんぶのようなアルバム。
でもこのアルバム、
発売当初はローリングストーン誌からは散々な評価。
アルバムのその“LIGHTNESS”さから
Ram represents the nadir in the decomposition of ’60s rock thus far,”
60年台ロックの腐敗の底辺と酷評されたらしい 。

この71年は歴史的名盤が目白押しで,
ざっと挙げても
WHAT'S GOING ON / MARVIN GAYE
ELECTRIC WARRIOR / T-REX
DOORS / L.A. WOMAN
LED ZEPPELIN IV / LED ZEPPELIN
IMAGINE / JOHN LENNON
STICKY FINGERS / ROLLINGSTONES
BLUE / JONI MITCHELL
THERE'S BIG RIOT GOING ON / SLY &THE FAMILY STONE
WHO'S NEXT / THE WHO
FRAGILE / YES
MEDDLE / PINK FLOYD
といった具合でヴィンテージレコードの豊作年。

どうやらRAMはいまひとつセールも振るわなかったようで...。
今聴くとこの軽さがなかなかいいんだけど。


このアルバムの中でもRAM ONはほぼウクレレだけの短い曲、
ハワイアンにはあまり聴かれないふしぎなD♭maj7というコード使いで
あとは定番のCとFと1フラットのセーハの4コードのシンプルな曲。
ふしぎとなぜか頭から離れない。
気がつけば鼻歌を口づさんでる。

RAM ON, GIVE YOUR HEART TO SOMEBODY SOON,
RIGHT AWAY, RIGHT AWAY...

しばらく触っていなかったウクレレの今月の課題曲に。
でも簡単すぎて課題にもならない。
とうそぶいてみる。


このカハナモクのウクレレのチープな音が
妙にこの曲に合う。
ウクレレは力抜いて、
フンフフ~ンって弾くからいいだよね。
さすがはポールさん、
そのあたりの軽さまでわかっての作曲なんだろうな。



BGM : RAM ON / PAUL MCCURTNEY


RAMONって、
どうやらポールがアマチュア時代に使っていた名前でもあるらしい。
娘ステラの2015SSキャンペーンフィルムのBGMにも使われてた。
この曲をセレクトする審美眼、すばらしい。
お父さんは幸せだな。

lotus california  たなかひろし