2017-07-26

息子の名前はKAI



わが家の子どもたちの名前は全てハワイ語から頂きました。

響きもいいし、海外でも通用するだろうし。
長男はKAI。 意味は海。
長女はLEI。 意味はお花とか人を歓迎するあの花輪のレイ。
末っ子はLANI。 意味は空とか天国、ほかには可愛い娘とか。

オアフ島には全米ビーチNO.1に選ばれたこともあるLANIKAI BEACHがある。
手付かずの自然な海岸線、
真っ白なさらさらパウダーな砂。
沖には双子の島モクルア 、
クリスタルブルーに透き通った水。


学生の頃に初めて来たときには、
あまりの綺麗さにただただびっくりしたことを覚えている。

せっかくなので、
午前中のヨガレッスンの後、
H1を北西にコオラウ山を越えてラニカイビーチまでドライブ。
自分の名前の由来にもなってる場所に連れて来てもらって
本人も感慨ひとしおのご様子。

お天気は良いのだけど、
少し風が強めで水の透明度が今ひとつ。

ひとしきり泳いだ後、
ビーチでぼーっとしていると、
目の前をウクレレ下げたビキニの可愛い子がひとりで通りすぎていく。
すぐ近くに座ってウクレレなんて弾きだすもんだから
僕はついつい気になってしまう。



独りだったらなぁ。などと考えつつ、
誘惑の多い天国のビーチでの午後。



LOTUS CALIFORNIA たなかひろし


2017-07-24

サニーDさん工房訪問

ハワイでの次のタスクはサニーDさんのウクレレ工房に行くこと。



その音のよさとおおらかなつくりで、
僕のお気に入りのウクレレビルダー。
いまでも本人自身が製作するちいさな工房。

ワイキキからH1を西に走ること小一時間ほど
ワイプアの町にそのちいさな工房はある。
あえてアポイントはいれずに突撃訪問。
(タスク2はあえなく断られたし。)
ハワイにストップオーバーした二つ目のタスクは植物関係。

実はタスク2はブロメリアの有名育成家のナーセリー。
ビルベルギアの人気ハイブリッドの数々を作出したお方。

なかなかお会いするのは難しいことでも有名な彼女。
欲しい苗を入手すべく、
メールで丁寧にアポイントをいれるものの...。
小さい苗ばかりで売れるものがないと断られ、
せめて訪問したいと伝えても
最終的には農園が見せれる状態ではないとのつれないお返事。
まあ、仕方ない。
今回はご縁がなかったと断念。

得意のしれーっとノーアポ攻撃で行けばよかった。
とやや反省。


で、本題に戻って。
サニーDさんの工房訪問は、
しれーっとやって来ました。
朝早すぎず、
かといってランチ直前でもない頃合いの午前中を見計らって。

ちいさな建物の二階にある工房はとてもコンパクト。
挨拶するとなんのようだい?と大歓迎とは少し違う雰囲気...。
あっ、サニーさんのウクレレが好きで日本から来たと伝えると
そうかそうかとにっこり。
こんなとこまで用もなしに来ないだろうに。

今日持ち帰れるロングネックのコンサートはあるかな?
と聞くと、
このあたりはどうだいみたいなかんじで
工房入り口のラックにぶら下がるウクレレを指差す。
その中から、
マホガニートップのを選ぶ。
(ものすごい虎目のもよかったけどお値段もものすごかった...。)
最終仕上げの終わってないやつも
いまからやるから30分くらい待ってろとのこと。
息子さんが汗拭き拭き最終工程を目の前でやってくれる。
きのうは暑かっただろ。
ビールがうまくて飲みすぎた~。なんていいながら、
流れる汗を拭きながら、デカール貼り付ける。
ウクレレ仕上げの研磨とラッカー拭きつけは通路で。

ナットの溝きりもスケールなんてこざっかしいものは使わず、
やすり一本、がしがし削る。
なるほど、だから弦がまっすぐにならないのね。
と変に納得する。
さすがはハワイ。
すべてがおおらか。











で、出来上がったウクレレをサニー爺さんが早速弾いてくれる。
そのおおきなおなかの上にちょこんと乗せて、
その極太のゆびでコードを押さえて
ガシッガシッとおおきな音でウクレレを鳴らす。

ほうほう。
いい音だなぁ。
ハワイだなあ
おおらかだな。
ご機嫌になった僕は気になっていたもう一本のウクレレも連れてかえるとこに。



ということで、
いま我が家には7本のウクレレがある。
そのうちサニーDが4本。
どれも個性があっていい音だし
つくりもおおらかだし。
手放せない。

誰が言ったか
増殖する楽器、ウクレレ。

順調に増殖中。
順調にうまくはならないけど......。

まあ、いいっか。
可愛いから。

ロータスカリフォルニア たなかひろし


2017-07-22

ちょいと訳あってお出かけ

海外での楽しみのひとつはライブ。
毎回必ず時間を作って何かしらのライブに行くようにしている。



新譜を出したジョン・メイヤーのライブが仕事の日程とうまく合わず。
かと言って、
ジャック・ジョンソンをスタジアムみたいな大箱で観る気も起きず。
今回はLAでのライブはお預けに。
(だいたいアコギ弾きのミュージシャンを
野外の大きなスタジアムで見る理由があるんだろうか。)


いくつかどうしても寄りたい所があったので、
アロハアイランドにストップバイ。
そのうちの一つがドノヴァン・フランケンレイターのライブ。
ワイキキブルーノートといい塩梅の小箱にご出演。
BBCのライブDVDは何度観ても涙が出るほどにいい。
ああ、この人ほんとに音楽が好きでやってんだなぁと。

ロスからの飛行機が4時間遅れのフライトになり、
当初は、シャワー浴びてビンテージのハワイアンに着替えて、
ロイヤル・ハワイアンのバーで
キリッと冷えた白ワインでも引っ掛けて優雅に行くつもりが、
(何ならパナマハットもロイヤル・ハワイアンにある専門店で
ショートブリムを新調してくらいの優雅さでいたのに)
空港からブルーノートに直行。
駐車場に停めたレンタカーの中で着替えるというバタバタに。


ライブの方はというと、
ワイキキという場所柄、
ドノヴァンを聴きに来たとは思えない
お揃いのコットンアロハの白人団体客がステージ前に20人くらい陣取り、
ワイワイガヤガヤ。
ライブが始まっても今ひとつ聴く気がないご様子。
でもそこは流石の音楽愛の伝道師ドノヴァン、
MCなんて入れずに二曲程やると、
烏合の衆がすっかりおとなしくなって音楽を聴き入ってる。
こういうのを見ると、ミュージシャンのほんとの力って磁力なんだと思う。
でかい声張り出さなくても、
でかい音出さなくても
ただならぬオーラーが出てる。

タイプは違うけど、トム・ウェイツなんかも同じような磁力のようなものを
持ってる。
まあ、酔いどれ詩人は別格だろうけど。
場末の酒場での場数も違うだろうし。

しかし、まあいいライブでした。
気の向くままに曲を選び(おそらく)、
だいたいがソロパート長めのレコードとは違うアレンジで、
つまりはブルーズやジャズのように即興性を重んじた演奏を三人で繰り広げていく。
でも大げさなことはしてオーディエンスをびっくりさせようなんてネライは見えず、
しっかりと演奏自体を捏ねて円熟させているような感じ。
CALL ME PAPAでは、涙でしょっぱいワインを啜りつつ、
旅の意味を一人噛みしめる。

こういういいライブを小箱で観ると、
ますます大箱ライブには足が遠くなります。

ライブの後は、
お約束の写真撮影。
また日本で会えますようにとも。

BGM: CALL ME PAPA / DONAVON FRANKENREITER


LOTUS CALIFORNIA たなかひろし





2017-07-15

僕と少年の旅 VOL.2





ひさしぶりの南カリフォルニアのビーチ。
青い空とひんやりした潮風。
2フィートの南うねり。
フリーウェイのドライバー以外はすべてがゆったり。

今回も少年を連れてのふたり旅。
日常を離れて息子とふたりでみっちり過ごす。
前回連れてきたときは小学6年生、
重くて硬いサーフボードを怖がっていたちびっこだった。
いまはもう高校生、
僕より背が高くなり
水泳部に入り肩幅もぐっと広くなった。


まずはホームポイントのドーホーで入水。
アウトからパドルして次々と波に乗っていく。
笑顔いっぱいで、
あ~、気持ちいいわ~って。

子供がお子ちゃまな時期なんて
あっという間だった。



ビールフリークの連れとパブでチルアウト。
ビールを勧めても飲まないいたってまじめな好青年。
まだまだコークがお好みのおこちゃまなようで。

仕事して稼ぐようになったら僕をカリフォルニアに連れてきてね。
などと思いながら飲むローカルビールは実にうまい。



lotus california たなかひろし




2017-07-03

ヴィンテージプランツと過ごすのもわるくない。





うちの小さな庭には
バラやらハーブやらベリーやらがいっぱい。
残念なことにもう何かを植えるスペースはない。

でも大丈夫。

ベランダがあった。
ベランダの高温&乾燥した過酷な条件でも育つ植物は、
やっぱりトゲトゲな連中。
なじみのお客さんがアガベの掻き子をもってきてくれたことから
始まった尖った連中とのお付き合い、
アガベって成長がゆっくりで長生き。
人生の終わりに一度っきりの花を咲かせるらしい。

ヴィンテージプランツとでもいえばいいのか、
時を一緒に過ごすよろこびがある。


というわけで
アガベがぞくぞくと仲間入り。

あれもこれも集めたくなる欲求を
ぐっと堪えて 厳選したメンバーたち。
ときどき刺されて痛い目にあうものの
なぜにこんなにもうつくしいんだろうかと
鉢を持ち上げて眺めてにやにや。


ちいさなトランカータを
彼女の製作した手びねりの素朴な器に仕立ててみた。
いいんじゃない。
まだサイズの大きなセーターを着たこどもようだけど。




lotus california たなかひろし