2015-03-29

近頃はワイドブリムにもほどがある。

フェドラが世界的な流行のようで。





ご多聞にもれずというわけではないけど。
僕も昨年、モンティクリスティーに
クラシックなロールドブリムのパナマ帽をオーダーしたりしてる。 
40年代のバナナ農園主が真夏の日傘代わりに 被っていたような
雰囲気でと伝え、待つこと数ヶ月。
はるかエクアドルから届いたものは、
あまりにもイメージ通りで笑える。


フェドラにもいろいろあるけど
今年の流行はワイドブリム。
ねこも杓子もワイドブリムのフェドラを被って街を歩いている。

街を歩く黒の超ワイドブリムフェドラに極細身のパンツの少年たち、
こうもり傘のように
そのままくるくるまわって空を飛んでいきそう。
なかには魔女の帽子にしかみえないものも。

なにかが流行ると街中がそれで埋め尽くされ、
誇張され行き過ぎたものが出現するのは、
日本だけの現象かと。


とはいえ、
僕は帽子好きなのでおかまいなしに、
40'Sのワイドブリムのフェドラでしっかりと洒落のめして、
おいしいもん食べに明石の名店まで気の置けない友達と出かける。

ええベベ着て、
ええもん食べて、
ええ気分なのもたまにはいいもんだ。






個人的には、
60年代のモッズのような細みのパンツにショートブリムも好き。
モッズコートに細身のパンツとショートブリムのポークパイハットは決まり。
細いパンツにはワイドブリムのフェドラは合わない。
その逆もまた然り。
これは、漬け物にソースが合わないのと同じ。

まあ、漬け物にウスターソースをつけるエキセントリックなひとが
いてもいっこうに構わないのであるけど。

lotus california  たなかひろし





BANDWAGON / FRED ASTAIRE & CYD CHARISSE

ウィペットタイプのフェドラ三昧のこの映画、
アステア本人の洒落のめしのかっこよさも見所だけど、
MJがいかにアステア好きだったかが見て取れる歴史的名作。
しかしまあ、シド・チャリスの脚のきれいなこと。
SILK STOCKINGでの彼女の清楚な色気も好きだけど。
むにゃむにゃ。


2015-03-21

そうだ、DISKOGSという手があった。

そうだ、DISKOGSという手があった。



という訳で、手元にやって来たALOE BLACKのファースト。

DISKOGSはアメリカの音楽データベース。
アナログ盤のことをあれこれ調べるにはなにかと便利で、
ときどきお世話になる。
再発盤やブールトレグ盤の詳細もわかるし、
アナログ原盤のデーターを調べるにはとても都合がいい。

さらにはDISKOGSサイト内には、
マーケットプレイスがあって、
ディーラーがアナログやCDを出品している。
手に入りにくい絶版アナログなんかもサクッと見つかる。
うれしもありかなしくもあり。
うまくいくと安く出品されていることもあるので
送料次第ではお得な買い物になる。

アロー・ブラックの1STアルバムが国内でどうしても手に入らなかったので、
こちらのお世話に。
ドイツのディーラーから送ってもらうことに。
オリジナルプレスのレコードが未開封で11ユーロ、
送料が8ユーロ。
しめて19ユーロ(約2400円)也。
まあ、悪くない。

でも、
AMY WINEHOUSEのBACK TO BLACKなんてのは
こちらでは140ドル超えの高値がつく。
国内HMVのサイトではファーストプレスがいまだに
1/10ほどで手に入るのに。
(いまのうちに買い占めておけば、数年後には
それなりの値段になるんだろうな〜。
でもそんなことはしないさ、レコードは趣味だから。)
上手に探せば買い逃していたレコードも手に入る。
いい時代になったもんだ。

指先ひとつの買い物は味気ないけど。

文化月間も最終コーナーに差し掛かり
アナログ購入のペースもヒートアップ気味。

頭を冷やしにそろそろ海に行かなきゃ。



LOTUS CALIFORNIA  たなかひろし

BGM : AMY WINEHOUSE / REHAB



あー、かわいい。
あっという間に僕の音楽世界の夜空の星になってしまった。
いろいろお騒がせな娘だったけど、
いい声だな。





2015-03-15

I'VE GOT A FRIEND.



その昔、20代も終わりの頃、
いろんなことがすっかり嫌になって、
自分自身にもうんざり嫌気がさして、
リセットしようと思ったことがある。

自分を知る人のまったくいない場所で
言葉もうまく伝わらない環境で
今一度自分自身に向き合って
自分自身と語り合って。
自分になにができて、できないのか。
自分がいったい何者なのか。
遅れてやってきたアイデンティティークライシス。

再び教員を目指して大学に入ったものの、
これまた掛け違えたシャツのボタンのように
なにもかもがうまくいかず
寝れない日が続いて、大学をスピンアウト...。
おんぼろの66年式のビートルにサーフボード積んで
バックパックひとつの荷物であてもなく南へ向かう。
サーファーズパラダイスという名前にただ惹かれて。

途中いくつかのかわりばえのしない町に立ち寄り
かわりばえのしないユースホステルに泊まり波乗りして
かわりばえのしない食事して。
そうこうして僕はゴールドコーストにたどり着き
そこでひとりの笑顔のとびきりチャーミングなおとこと
出会って友達となった。


彼はトライフィンのショートボード、
僕はシングルフィンのロングボード。
行きたいポイントが違ってふたりとも譲らないから
一台の車で違うポイントに入ることもよくあった。
やたらに怪我するおとこで
サーフトリップでは初日から頭を縫う怪我をするし、
足をフィンで切って歩けない彼を長い距離おぶってやったこともあった。

波乗りの後にグリーンマウントのマクドナルドに寄って
一杯1ドルのコーヒーと25セントのソフトクリームを
買うのが決まりのサーフバムだった。
半年位、毎日のように波乗りして笑って、
トムとジェリーのように仲良くけんかした。

明日のことも考えず、子供の頃の友達のように遊びたおした友達。

その後、
彼はハワイへ向かい、
僕はカリフォルニアへ向かった。


時はたち、それぞれまっとうに会社勤めした後、
僕は神戸でメンズショップを開き、
彼は昨年東京の仙川でカフェを開いた。

東京への展示会出張で、
すこしばかり足を伸ばして彼の顔を見に行く。
僕にとっては知らない街で彼との久しぶりの再会。
時は変わり、
話の内容は波の話しからビジネスの話しとなったけど、
笑顔のチャーミングさは相変わらずだった。

お店のことを熱く語る彼を見て、
そのがんばってる姿を見て、
僕はうれしかった。

店が落ち着いたら、
またふたりでオーストラリアにサーフトリップしようなと約束して店を出る。

いいんじゃないかな、
ええ大人になっての思い出の地へのサーフトリップ。


そうだ。僕もがんばらなきゃ。



   LARGO SENGAWA

CLOSE ON MONDAY





BGM: YOU'VE GOT A FRIEND / JAMES TAYLOR & CAROLE KING



2015-03-06

IT'S MAN'S WORLD. / 真空管アンプMC240、また不調。


まだまだ寒い今日この頃、
休みの日は暖房の効いた部屋で
シェトランドセーター着込み
ウールの靴下を履いて
ぬくぬくとレコード三昧。

真空管のアンプに灯を灯し、
暖まるのを待つ間に
コーヒーを啜る。

至極の無音時間。


ボツッ。ボッッ。ボッッ。

なにやらスピーカーから不穏な音が...。

しばらくするとまた、

ボツッ。ボッッ。ボッッ。

悪魔のためいき。



数年前に一年以上待たされたレストアで
これで10年は大丈夫ですと太鼓判を押されたはずのアンプが...。
10年は大風呂敷だとはわかっていたけど。
早すぎますやん。とひとりつぶやく。


気を取り直して不具合箇所の絞り込みをすることに。

まずはプリアンプMX110を外して,
CDプレーヤーをパワーアンプに直結してみる。
それでもこのノイズは出てくるので、犯人はMC240君。
ボリュームを絞ってもその音量も変わらないので
どうやら電解コンデンサーの劣化だろうなと推測する。


アンプの電解コンデンサーや真空管なんかは消耗品、
車のオイルやタイヤと同様に定期的な交換が必要なわけで。
でも、5年くらいは心配ないだろうとおもっていたのに。
しばらくリビングオーディオの主役が使えないとなると気分が冴えない。

まあ、車検の時期がやってきたんだと割り切ることに。



BGM:  IT'S MAN'S WORLD  JAMES BROWN




この声、このきれ、このタメ。
すばらしきかな、JB。
大衆芸能の極み、歌舞伎に通ずるものがあると感じるのは僕だけではないはず。

その昔、オーストラリアのブリズベンでのJBライブを観た。
オープニングで、
星条旗のビキニ着てポンポン振り回すチアガールをバックに
LIVINIG IN AMERICAを唱ってたのも
ある種歌舞伎者だったなと思う。


LOTUS CALIFORNIA  たなか





2015-03-01

ALOE BLACCというシンガーがじつにいいということについて。

最近のブラックミュージックにはほとんど興味がもてない。


一応ビルボードのR&BチャートやMTVを
ときどきは見るようにしているが、
鍛え上げられた腹筋とみごとなお尻しか
おおよそ見るべきところがない。

よく鍛えてんだな。と感心しきり。
なに食べてんだろうとか。
高級ジムの使用後CMを思い出してしまう。


てなわけで、
ここのところ興味をもてるミュージシャンがすっかりいなくなっていた。



週末、なにげに見ていたMTV、
ええ声の黒人に気を惹かれた。
細身のスーツにタートルネック、ポークパイハット。
イギリス人かな?

その声とスタイリングは
即座に若い頃のマービン・ゲイを思い起こさせた。
声質はマーヴィンよりもうすこしハスキーでゆらぎを伴っていて、
HOOTIE&THE BLOWFISHのダリアス・ラッカーの声に似てなくもない。
彼の名前はALOE BLACC、
もちろんアロエではない。
アロー・ブラック。

カリフォルニアはオレンジカウンティー出身で、
どうやらもともとはラッパーとしてのキャリアがあるらしいが
シンガーとしての資質の高さに各レーベルからのオーファーが絶えなかったらしい。
そりゃ、そうだ。

アルバムはまだ3枚しかでていないけど、
すでに1STのアナログは入手困難...。


では、
BILLIE JEANのカバーを3連発でおたのしみください。
引き出しの多さが半端ないです。

現代ソウルミュージックのマエストロかと。



お次はJAZZアレンジで。

最後は弦楽5重奏バージョンで。


いかがでしたでしょうか。
まだサルサバージョンとかラップバージョンとかできると思うんですよ。
まだまだ伸びしろがあるというか...。

いやはや、たのしみなミュージシャンです。

どうにかして1STアルバム手に入らないかと...。

LOTUS CALIFORNIA  たなかひろし