2015-11-09

どうやらプロモ盤は音がいいらしい。




レコード屋でときどき見にするプロモ盤。
はたして本当に音がいいのかしらん。
知り合いの中古レコード屋の店主にきいてみたら、
いいですよ。ときっぱり。
しばらく黙ってつづきを待つが、
それ以上の答えはない。

ふーん。音がいいんだ。
僕自身、同じアルバムのプロモ盤と普通盤(?)をききくらべしたわけでもないし、
聞き分けれるほどいい耳を持ってるとも思えない...。
手元にはPROMOTIONAL COPYのシールのついたレコードが
それなりにたくさんあるけど、
僕はどちらかというと敬遠してきた。
というのは、プロモシールが邪魔だから。

アナログはジャケットのデザインそのものもアートで
そこにプロモシールがあること自体が好ましくないのである。
プロもシールが遠慮がちに隅のほうに貼ってあるのはまだしも、
どうしてここに貼るのかとほとほとあきれる程センスのないのもある。

酷いのはワーナーのラジオ局用プロモ盤(WARNER BROS RADIO STATION SERVES)
という曲目とタイムを記載した巨大なシールが
ジャケットの下から1/4を占拠していて、
ジャケットアートが台無し。
完全なる業務用。
無粋なので基本的には無視。
というわけでプロモ盤に特段の思い入れはなかった、
この一枚に出会うまでは。
通常盤とは違うあまりの音の良さにびっくり。



どうやら白レーベルのプロモ盤は放送局用のプロモーション盤らしく、
音質の為に一番最初にプレスするそうで
プレスを重ねたスタンパーのプレスよりも音の優位性があるらしい。
ということはオリジナル盤マトリクスナンバー等の確認するまでもなく
最初期プレス盤ということか。
さらには記載はないものの高品質のビニールを使うこともあるらしい。

うーん、
知らないでいいことを知ってしまった。

レコードやでプロモ盤をみつけると嬉々とする今日この頃。

私的名盤をプロモ盤で買い直そうかと画策する。
アナログレコードの沼は深い...。

LOTUS CALIFORNIA  たなかひろし


BGM: FOR SENTIMENTAL REASONS / DANNY KORTCHMAR