2011-08-19

SHIRTS IS ONLY SHIRTS, BUT...



僕はシャツが好き。
それもパターンがきれいでディテールの凝ったものが。
それを洗いざらしでざくっと着るのが好き。

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イギリス人の作るシャツとイタリア人の作るシャツには
彼らの履く靴の違いと同様大きな違いがある。
イギリスのジャーミンストリートあたりのシャツメーカーがつくるシャツは
打ち込みのいい生地に固い襟、ストレートでカチッとしたシャツをつくる。
鉄の鎧のような戦う男のシャツ。
イタリアはだいたいが腰のあるやわらかい生地でドレープをだして
ギャザーやいせこみでふわっと体を包み込むシャツをつくる。
ばらの花束のような女を口説くシャツ。
どちらも好き。

イギリスの靴が一般に固くて重いのと
イタリアの靴がやわらかくて軽いのにはわけがある。
製法はさておき、かれらの気質、体格から起因しているだろうが
かれらの食文化(気候)もおおきく関係しているらしい。
ずいぶん以前にジャーミンストリートのビスポークシューズメーカーのおやじから
こんなはなしを聞いた。

イタリアンはやわらかい肉をたべるだろ、
だから牛革も仔牛のやわらかいものが手に入るんだよ。
われわれは煮込んだマメとかたい牛肉だよ。
だから肉厚の皮が手に入るんだ。
それを技術でなめして技術で縫製するんだ。
などと。
年配の職人はにやにやしていた。

かたい肉をじっくり煮込んだシチューとやわらかい仔牛のステーキのどちらも好きだな。
と僕もにやにやする。


僕のまわりにはにやにやした大人が昔から多い。


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HAVERSACK STRIPED SHIRTS
2COL. BLUE/GRAY 14,750YEN

シャツ好きの為のシャツ。
ファッションメーカーというよりは、スタイルメーカー。
きちんと自分たちの好きなものを創り続けている。
ヨーロッパのヴィンテージクロージングウエアを日常着に昇華できるメーカー。

ロータスカリフォルニア 田中裕士