2015-05-28

THE MANY CLASSIC MOMENTS

5月に2週連続の台風。

波を求めて西へ東へ、はたまた南への風来坊。



ひさしぶりの頭オーバーのグランドスウェルに
アドレナリン全開。
 

おおきな波にリラックスした
優雅なソウルアーチでボトムターン、
なんてのはイメージだけ。

へんなところに力が入って力んでるのが自分でわかる。

最後はゲティングアウト中に
アウトからの強烈なセット3連発をくらって
インサイドまでもみくちゃにされての本日終了~。
アスリートとしてのポテンシャルの低さを痛感した次第で。
波にパワーがあればあるほど
力の抜けたサーフィンするには
体力が必要。

ハワイのノースの大波にチャレンジする連中は、
おおきな石を抱えて海底を走るトレーニングをするらしい。
海底で3分くらい息が持つのだそう。

普段ジーパンより重たいものを持つことのない服屋稼業の僕が
週2~3回のジョギングとスイミングではいささか鍛錬が足りない。



普段あれほどに緊張興奮することもないので
アフターサーフは、
頭すっきりこころ穏やかに。

波に揉まれてこころの洗濯は完了。


LOTUS CALIFORNIA  たなかひろし


BGM : MANY CLASSIC MOMENTS / KALAPANA
気分はこうなんだけどね。


ROCK RUNNING UNDERWATER

2015-05-21

LOVE IS A ROSE.

今年のお店のばらも驚く程立派に咲いた。




中華街をそぞろ歩くひとたちも
ばらに気づいて立ち止まり指をさす。
おんなたちは、あーら、きれいだわ〜とか、素敵ね〜とか
おとこたちは、ほうほうなどと言いながら。
たいていの場合、
最後は枝をたどってそのちいさな植木鉢のことで驚く。



天気のいい土曜日の昼下がり、
外で身なりの上品なシニア女性がばらを見上げている様子が目に入った。
まあ、いつものことだからさして気にもとめず、
僕はコーヒーをすすりながらレコードを聴いていた。
ずいぶんしばらくして、
お店のドアが開いて
その上品なおばあさんが満面の笑顔で入って来た。

”ねえ、お兄さん。すこしお話していいかしらぁ。
あまりにばらが素敵だから、あなたとお話したくてね。”
”こんなにすこしの土でこんなに立派に育ててらして。
あなた、なにか魔法でもお持ちなの。”って。

僕はその会話センスの上質さと笑顔の素敵さに
すっかりまいってしまった。

僕も改めて自分の手を見つめて見たものの
鳩さえ出てこないし、
気の効いた返事も口をついて出てこない。
素敵な年の重ね方をしてらっしゃるなとおもったんだけど。


一年のうちのこの時期だけは
僕は店内からずいぶんたくさんの女性の笑顔を見てる。

みんないい顔してる。
お世話の甲斐がある。




このサマースノウという品種、
つぼみのときははうすいピンク色で
開花すると中心にほんのすこしグリーンの入った涼しい白色になる。
薬もあげないでも丈夫で、
魔法なんてなくても簡単に育つ。
愛情さえあれば。


LOTUS CALIFORNIA  たなかひろし

BGM : LOVE IS A ROSE. NIEL YOUNG


リンダ・ ロンシュタットのバージョンが有名だけど、
あえて作者のニール・ヤングで。
アルバムには残してないので結構レアな音源かと。

2015-05-14

かもめにはじまりかもめに終わる。今度こそは。/ VINTAGE SHURE

ようやく、かもめマークのM44-7を手に入れた。


先日は個人売買でB品を掴んでしまい苦い思いをした。
どうやら、僕はイギリスのオーディオ屋とは相性が悪いようで。
PAYPALの売買保証制度のおかげで商品代金は戻ってきたものの
イギリスまでの送料はこちらの負担。
まあ、仕方ないこと。

個人売買の失敗が続いて、
いい加減懲りたのでしばらくおとなしくしていたものの、
時間が薬となったのか、
また悪い虫がムズムズ...。


今回は安心安全の(?)国内の業者から手に入れた
最初期型ホワイトボディにカモメマークも眩しいM44-7カートリッジとオリジナルの針。

ちゃんと音鳴ってくれよ...。と祈りつつ,
SMEのシェルに配線する。
はやる気持ちを抑えながら,
CTIレーベルの"モントールのエヴァンス/1970"に針を落とす。



フランス語のアナウンスから始まるこのライブ盤はお気に入り。
アナウンスの冒頭、
マイクハウリングの酷い音が出て
観客がうへぇーと悲鳴あげるところもまたおかし。

エヴァンスの指先が弾き心地を確かめるかのようにゆっくりと動き出す。
しだいにテンポをあげてゆき、
鍵盤の上を舞うかのような華麗な高速ステップ、
エディ・ゴメスのベースとマーティー・モレルのドラムス がからんで、
さらに官能的な響きになる。



うーん、
いいじゃない、このカートリッジ。

現代のハイファイな音とは違う骨太な音。
悪く言えば、ナロウレンジなんだろうけど、
音が前に迫り出してくる感じで実に気持ちよく鳴る。
シャキッとしたシンバルの音、
ブリッと肉感のあるベース音。
響きのいいピアノ。

中音域から低音域が特に充実していて
音楽のかたまりが蛇口全開であふれるように出て来て
気持ちのいいこと。
シュアーのお家芸。
60年代のジャズやロックを聴くにはちょうどいい。

同時代のJBLのスピーカーとは純正の組み合わせのように
音楽が躍動する。

音の輪郭だの透明感やら分離感なんだのに拘らない
音楽のダイナミズム偏重の僕には何の不満もない。
味わいってものは、澄み切ってればいいってもんでもない。
底に溜まった澱そのものも
味の深みを高めている年代物のバローロのように。



こんないいカートリッジはなかなかないと思うんだけどな。
1963年にすでに作られていたということには感心しきり。

もっとも、大編成のクラシックを
ひとり腕組んで聴くようなひとにはおすすめしないけど。






あとひとつ発見だったのは、
いまひとつうまく鳴らない、というか乗れなかったポップスも
良く鳴らすカートリッジだということ。
このアルバムからも
ニューオリンズあたりのソウルフードの匂いがしてくるんだな、
実にいい塩梅で。



LOTUS CALIFORNIA たなかひろし



2015-05-12

THE DAYS OF WINE & ROSES.

ことしも庭のつるばらがいっぱいに咲いた。

いい季節だな。

日々のいろんなことに感謝。







ROSES & LEMON BALM ON THE MOTHERS DAY.