2013-04-02

陰翳礼讃。



このひと月間は、時間があればこてを握っていた。

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いつかやろうと思いながら
ついつい後回しにしていたことに重い腰をあげたわけだけど、
やり始めると実におもしろい。
すっかりはまってしまった。
夢中になって気がつけば、夜中の三時なんてことも。


こてあとを残そうなんてこと思わなくても
そこは素人仕事、いい塩梅にこてあとが残る。
作為のないかっこよさというのか、
ただのしろうと芸なのか
あるいは、ただの自己満足なのか。

しっくいを塗ってみてはじめて気がついたのは、
昼間のあかるさのきれいさと
夜のあかりのやさしさ。
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光があるから陰がある。
夜はほどほどに暗いほうがいい。
夜に天井からのライトが煌々としているのは
どうも落ち着かないので。
しっくい壁に反射したあかりを肴にお酒を飲むのが最近のたのしみ。


陰翳礼讃。
ひかりと陰、陰翳の美を意識させてくれた谷崎潤一郎に思いを寄せながら...。

LOTUS CALIFORNIA   たなか ひろし