2016-05-20

MADE IN USA図鑑 / STANLEY POT



アメリカの製品だけが興味の対象ではないんだけど。
こと壊れない丈夫さという意味では、
昔のMADE IN USAプロダクトにはちゃんと魅力があったように思う。


ウルトラライト系が流行の昨今、
クラシックなデザインの水筒って探すとなかなかない。
1913年創業のスタンレーもすでに中国製になってしまい、
かたちだけ同じで薄っぺらい現行モデルには
何の魅力も感じないのは僕だけなのか。

まあ、カリフォルニアに行けばみつかるでしょ 。と我慢。
ロングビーチのフリーマーケットで探し当てたのがこちら。
メキシカンのおやじがどこかで拾ってきたような
スプーンやナイフとかを売ってるブースの片隅に置かれてた。
私物かなと思いながら、
それいいね。って声かけたら
”For sale!”だと言う。
箱から出てきたかのようなピカピカのミントコンディション。
リプロダクションかと思うほどのきれいさ。


珍しい50'Sのこのモデルは、
全体のつくりもしっかりとしていてずっしりと重い。
コルク製の中栓が欠品してることが多いけど
こちらはコルクの欠けもない美品。

近頃流行のウルトラライト系プロダクトのペラペラへなへなとは違い、
この時代はとにかく物量を投入して作られていて、 戦車級に頑丈。
IT WILL NOT BREAK(コワレマセン)の刻印も誇らしい。
底にはモデル名やコルク栓のメンテナンス方法もプレスされている。
コールマンの製品同様にこういうところにも心くすぐられる。



飲み物いれて横にするとときどき漏れてくるという致命的な問題もありだけど、
いいたたずまいなんだな、これが。

波のチェックにビーチに停めたバスでコーヒーを飲む、
自己満足に満ちた時間が待ち遠しい。



lotus california たなかひろし

BGM : BORN IN THE USA / BRUCE SPRINGSTEEN

リーヴァイスと赤いバンダナ、
ホワイツのエンジニアブーツでどこまでも歩いていけるタフな足腰、
趣味はけんかとビール。
僕はそんなアメリカ人にはなれそうもないし、
そういう美意識も持ち合わせていないけど、
これはこれでなかなかの名曲だな、今聴くと。
実は歌詞の内容はけっしてアメリカ讃歌ではない。




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