このひと月間は、時間があればこてを握っていた。
いつかやろうと思いながら
ついつい後回しにしていたことに重い腰をあげたわけだけど、
やり始めると実におもしろい。
すっかりはまってしまった。
夢中になって気がつけば、夜中の三時なんてことも。
こてあとを残そうなんてこと思わなくても
そこは素人仕事、いい塩梅にこてあとが残る。
作為のないかっこよさというのか、
ただのしろうと芸なのか
あるいは、ただの自己満足なのか。
しっくいを塗ってみてはじめて気がついたのは、
昼間のあかるさのきれいさと
夜のあかりのやさしさ。
光があるから陰がある。
夜はほどほどに暗いほうがいい。
夜に天井からのライトが煌々としているのは
どうも落ち着かないので。
しっくい壁に反射したあかりを肴にお酒を飲むのが最近のたのしみ。
陰翳礼讃。
ひかりと陰、陰翳の美を意識させてくれた谷崎潤一郎に思いを寄せながら...。
LOTUS CALIFORNIA たなか ひろし
左官で仕上げの漆喰は一番技術いるんですよねぇ。
返信削除素人が漆喰を平面に仕上げるのは無理やと思いますよ。
しかし最初の画像で使ってる仕上げ鏝使って、最後の画像みたいなムラ作るのも難しいと思いますけどね^皿^
しかし漆喰乗せる手板を持ってないのが不思議・・・どないして塗ったんですか?
それに中指の関節にタコできませんでしたか?^^
大谷崎の陰影礼賛。
日本家屋には、今の照明のような天井から部屋の隅々かで照らすような照明は似合わない。
金屏風も漆器の金蒔絵も、行灯のような照度の低い間接照明に映えるよう考えられてるんですよね。
温泉宿の蛍光灯照明を見る度にげんなりさせられます。
うちはキッチン上と洗面以外は全て白熱灯です。
昭和30年代の乳白色のガラスの傘で。
間接照明使えるほど広くないんで・・・
漆喰風の壁紙と本当の漆喰では、光の反射が違いますよね。
素人考えでも、光と音の吸収率と乱反射のしかたがぜんぜん違う。
残念ながら今時の建築で使う石膏ボードの上に塗っても薄っぺらさはすぐにバレる。
日本家屋の本塗りの壁は時間が掛かり過ぎるし地震からこっち重たすぎるので敬遠されてますけど、一度本塗り壁の家に住んでしまうとボード内装の家は「軽く」感じる。
夢は完全在来工法の純和風の家を建てられる大工が作った和洋折衷の家ですねぇ。
縁側があって、障子と本畳の和室とサンルームが共生できる家、そして松と薔薇が共存できる庭。
そして車は家族用のジャガーMk.2と自分用のフィアット124スパイダー^^
たてうちさん>そういえば手板持ってませんねー、この写真では。どうしてだろう...。ちゃんと使ってやってましたよ、やってるうちに返しもうまくなりました。
返信削除素人仕事なので、仕上げ鏝でも天才的に(?)作為のないムラがでますW 関節にタコはできなかったですね、20KGのしっくいを3袋使いましたけど。
僕も温泉宿でいつも思うのは、つり下げの蛍光灯照明なんとかならないのか...。と。室内装飾で一番大切なのはあかりの質かと。昼間は外のあかりをとりこんで明るく、夜は照度の低い間接照明やキャンドルで月のあかりのようにやさしく。というのがいいですね。夜なのに青白い照明が天井から煌々と照らされていると病院にいるようでくたびれちゃいます(笑 家と車のこと考えると尽きませんねー(笑
こちとら以前「何でも職人」だったので、鉄筋組みから型枠大工、コンクリ打設、大工仕事から左官の下地までやらされたのでムラを作ると怒られたもんで^^;
返信削除漆喰仕上げは本職のしごとなんで、やったのは下地までですね。下地の方がネタが重いのと下地用の鏝の方が握りと鏝先自体の距離が近かったせいか、中指の第二関節の甲側にタコができました。
温泉宿の蛍光灯、最高のがっかりポイントですよねぇ。
偶の非現実に浸りたい旅先で、部屋の隅々まで明るい照明なんて誰も求めてないと思うんですが。
築百年以上の温泉宿にも蛍光灯照明つけてたりしますし。
あれって旧車にわざわざ後付けでパワステやパワーウィンドウつけたりするような冒涜的な改造やと思いませんか?
築百年以上の宿に泊まるんなら当時のままの風情を楽しみたい、って感覚は一部の酔狂な人間だけなんでしょうかね?
マニア話は終わりがない^^;
たてうちさん>僕はただのやりたがりやの素人。下地つくり、漆喰塗り、テラコッタ貼り、配線工事...。自分でできると踏んだことはなんでもやってみます。そして、だれにも怒られません(笑
返信削除知り合いが堺の古いれんがつくりの紡績工場を手に入れて自力で改装してます。ほんもののLOFT STYLEです。神戸にいい物件ないかなー、格安で(笑 そのときは”なんでも職人”の出番ですよW