2011-10-25

LOTUS ORIGINAL /THE NEWPORT CHINOS



ひさしぶりにオリジナルパンツの別注企画をしました。
その名もニューポートチノーズ。
イメージは西海岸のニューポートビーチあたりの上品でアッパーな海の男の感じで。

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今回は、以前岡山に工場を持つ某社に別注していた
ネイビーのチノーズをさらにアップデート。

生地は打ち込みのしっかりしたコーマ糸の双糸使いなので光沢がきれい。
通常はチノーズならスラブ糸の単糸使い、
それもいいんだけど今回は上品でアッパーな感じをだすには生地の光沢がほしい。
基本的なパンツのシルエットは40'sのパイプドステム。
ももからテーパーをかけず、ヒップまわりにボリュームをつけていないので
ヒップ下が落ちずにおしりのトップからヒールまでのラインがきれいです。
ロ-ルアップではいてもきれいなので、通常より2インチ程長めに仕上げています。


個人的には、どうもお尻周りが大きくてテーパードのきついパンツはどんくさくてだめ。
ワークブーツの好きなひとにはいいんだろうけどね。

ディテールの作り込みもしっかりやったのですこし紹介。

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ネイビーのパンツには、遊びでブルーの猫目尿素ボタンを。

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股下はガゼット仕様。(縫製が大変で工場は嫌がります。)

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ポケットの底は2重に補強。こういうのは私物の40'SのTAFNUTのワークパンツから拝借。
ボタンフロントのあわせはふかめに。おさまりがいい。

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より大きめのバックベルトはいいアクセント。

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ベージュのパンツのボタン、これも尿素ボタン。

スタンプする前に売れた物もあるので、声かけてください。
ちゃんと押しますから。

ロータスカリフォルニア たなかひろし





2011-10-15

WILLIE WRIGHT / TELLING THE TRUTH



長く生きてると、時々びっくりするくらいいい音楽と出会うことがある。

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映画を観たついでに普段は入らない大型のCDショップに入ってぶらぶら。
ふと目についたモノクロの紙ジャケットにはアフロの男女が。
ウィリー・ライト?
うーん、知らないな。
でもレーベルがアメリカのレア版復刻に力いれてるNUMERO。
なにか匂うなー。
いい塩梅に試聴機に入っていたので聴いてみたら、
脳天から腰までしびれた...。
すぐさま、にやにやしたままレジに向かう。


77年のアルバムでニューヨークの一番安いスタジオで録音とライナーノーツにはある。
8時間で10曲をほとんど1~2テイクでとったらいしい。
予算が無かったのね。
そして、このアルバムは1000枚だけプレスされて手売りされたとのこと...。
プロモーションもされなかったのね。
そりゃ、知る訳ないなと納得。


D
アシッドフォークのKAREN DALTONとかTERRY CALLIERあたり好きな人ならおすすめ。
その辺好きな人あんまりいないか...。
それにWILLIAM DEVAUGHNあたりが好きな方にも。(これもそんなにいないか。)


しっかりとした低音の出るスピーカーで聴くととても楽しめます。
できればロウソクとお香用意して。
結構アシッドです...。

ロータスカリフォルニア たなかひろし





2011-10-05

MONK... IT IS SOOO ADICTIVE.



ジャズピアノを聴くならトリオかソロがいい。
本物のスタイリストの演奏を楽しむには断然ソロがいい。
エヴァンスやモンクならなおさら。

うまいジャズピアニストは星の数ほどいるのだろうけど、
セロニアス・モンクはべつもの。
はじめて聴いたときは、なんだこれ.....。
ピアノ壊れてるの?
というのが正直な感想。


D
BLUE MONK / 真夜中のジャズより

でもその独特な音色とタイム感にはまって聴き続けていると、
まるでがちがちにかたいハリスツィードのジャケットが、
着続けるうちに体になじんでくるかのように、
気づいたらすっかり手放せない存在に。

残念なのはモンクはもうとっくに空の星のひとつになってしまっていて、演奏を観れないこと。
この目と耳で、あの大きな体で鍵盤を叩く音量を確かめてみたい。
ドラッグでよれよれできわどい演奏を聴きたい。

できることなら僕もよれよれで。

これぞジャズ。というのはもうレコードでしか聴けないのかもしれない。

ロータスカリフォルニア たなかひろし

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好きなミュージシャンはちゃんとライヴ観ておかなきゃ、生きてるうちに。