2012-12-22

MATEO STONEMAN / ごく私的な名盤紹介 VOL.2



MATEO STONEMAN.

こういう音楽ってヒットチャートの上位に入る事もないから、
人知れず埋もれたままになることが多い。


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たまたまレコードショップDISC DESSINEEのオーナーが、
これいいよー。
奇跡の発見だからー。
なんて薦めるから聴いてみたわけで。

カリフォルニア在住のスペイン語で歌うシンガーソングライター,
過去に堀の中での生活をしていたという経歴からすると
頭にジグザグの剃りいれてる連中の
ワイルドなチカーノ系ヒップホップかと思いきや...。
その繊細で芳醇な音楽は、
僕にまた新しい音楽の扉を開いてくれた。
キューバのあのブエナ・ビスタ・ソシアルクラブのバッキングに気負うこともなく、
空に漂う雲のようにはかなくも美しいヴォーカルに
僕はすっかりやられてしまった。

夢中になると歯止めの効かない僕は、
来年の買い付けの時には
ロスアンジェルスでどうにかマテオ探してライブ見ようと画策していたら。

やってきます、年明けの神戸に。
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LOTUS CALIFORNIA たなかひろし


詳しくはこちらで。
栄町のDISC DESSINEE
http://www.disquesdessinee.com/shopdetail/024003000039

DISC DESSINEE君は音楽への愛情がとても深い。
紙ジャケットCDの作り込みの良さは国内NO.1,
ということは世界NO.1ということか。
ほめ過ぎか...。
でもほんとにプロダクトとしても良くできてるんだよな。
A式の紙ジャケット仕様、
E式じゃないんだよね、ここは。

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2012-12-21

IT’S COLD OUTSIDE.



ヴィンテージな車も体も日頃のメンテナンスとケアが大切。
オイルは3000KM走行で交換。
暖気運転も必須。

冬場は走行前の暖気にも特に時間をかけてあげる。
エンジンかけたら、
音楽もかけて水温計のメーターが真ん中に来るまで、
およそ2曲くらいは聴いて待つ事になる。
どうやらマンションの駐車場は音が響くらしく、
回覧板には扉の開閉音や暖気音に対してのクレームを見受けることも...。

冷ややかな視線で僕の心もさらに冷える。

すこしでも
音が小さくなればと、僕の車にもマスクをしてあげることに。

これで暖気時間も短くなるしね。


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LOTUS CALIFORNIA たなかひろし



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レストアパーツを探していたときに発見。
すかさず入手していたわけです。
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元箱なんかも捨てれない。




2012-12-13

MADE IN USA 図鑑4 / 評判のウクレレ SONNY-D



評判のウクレレがある。
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現存するハワイのウクレレメーカーで
カマカに次いで2番目に長い歴史がある、
というサニーDのウクレレは良くも悪くも評判の高いメーカー。

作家本人がミュージシャンでもあるので、
音のいいウクレレをつくると評判いい。
でも、
大きな体で作るからか頑丈にできているけど、
つくりが大雑把でありえないと評判悪い(笑。

縁あって僕の手元にあるこちらも、
うわさ通りのできばえで
弾くといい音が鳴るのでにやにや。
じーっと眺めるとなんだこりーゃ...。

気になってサニーDで検索かけると、
手持ちのウクレレのつくりのいい加減さを自慢するサイトが
出てくるはでてくるは。
まるで、
平日の午前中、病院にいるお年寄りたちの不調自慢のよう。
致命的な欠陥ではないにしろ
どこか塩梅がよろしくないといったかんじで。

わたしはひざの調子が悪くてー。(嬉
いやー、おたくもですかぁ。(嬉
僕も寒くなると腰がいかんのですよー。(嬉


ボディにすきまがあってパテらしきもので埋めているとか。
サウンドホールにはばりがのこったままとか。
ペグ穴の位置がばらばらとか。
このあたりはまだいいほうで...。


フレットが正しく打たれていないんですよ。(嬉
ネックがまっすぐについていないしね。(嬉
ハイポジションだと一弦から指が落ちるし。(嬉

喜んでいてはいけない。
本来このあたりは病気なら緊急入院クラス。

で、僕のサニーDもおおよそ上記の条件を満たしており(笑
サニーDらしいサニーDの逸品。
それでも弾いていて楽しいのがすごいところ。

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ここはそう悪くない。

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......

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ほほえましいほどにがたがた。

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ずれてるし...。

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センターがあってないし...。


やるじゃないか、サニーおじさん。
ハワイ生まれのおおらかさ。
ほかのビルダーにはまねできそうにもないぞ。

僕のサニーDも入院させるか、
このまま痛みと付き合って暮らすか検討中。

そんな僕はもうすでにサニーDファンのひとり。

ロータスカリフォルニア たなかひろし

ちなみに、最近は息子さんもウクレレ製作しているそうで、
つくりはとても良くなっているようです。


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BASIS RECORDさんの映像を拝借。
近々でSONNY-Dがたくさん入荷するらしいです。




2012-12-06

UKE JAZZ /増殖する楽器



新緑から紅葉までの僕の波乗りシーズンも終わろうとしている。

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毎年、“この冬こそはギターの練習だー。”
と意気込んでギターケースのほこりを払い、
抱えてひいてみるものの、
自分のあまりの稚拙さにうんざりして、
ギターをケースに仕舞い、
真空管のアンプに火をいれ、
あたたかいコーヒーをすすりながらレコードを聴く。
そして中古レコード屋に入り浸る。
というパターンを
もう何年も繰り返して来た。

耳だけはいい音楽になれてるもんだから...。

なので、そもそもテクニックに走ることのないウクレレに路線変更。
(技巧自慢のウクレレ奏者もいるけどそれは僕の趣味じゃない。)

譜面が読めないのにスコアなんかで練習するからだめなんだと、
いまさらながらに気がついた僕の先生はYOU TUBE。
世界中の気のいい連中がチュートリアルをアップしている。
それを見てまねる。
何度も何度も。
止めて戻して。
どうやら、フィジカルな練習方法は自分に向いてるようで
今回はケースにしまい込むことなく毎日触っている。

だれが言ったか、ウクレレは増殖する楽器。

僕の家にはすでに3つのウクレレがあり、
欲しいウクレレは片手で足りない。

オールドのマーチン3も欲しいし、
いまは亡きレイラニ、
ロプレンジのオーターさんモデルも...。

うまくなったらご褒美に買おうと思う今日このごろ。
暖房の効いた部屋の日だまりでウクレレを爪弾く毎日。


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ロータスカリフォルニア たなかひろし




2012-11-30

MADE IN USA図鑑3 / KARMITT CHAIR



車に積んでおくのにいい椅子がないかと探していたらいいもの見つけた。

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それから2か月が過ぎた頃、
アメリカから荷物が届いた。
僕のサーフ&キャンプシーズンは終わったけど...。

細い木製フレームにナイロンキャンバスのうつくしい椅子。
ばらして袋に入れたらとてもコンパクト。
もともとはバイカーの為につくられたというこの椅子は
おおきなアメリカ人のおしりと体重を支えれるように頑丈。
そして分解するととてもコンパクト。
でも見た目の割に重たい。

1グラムの軽さにこだわるUL(ウルトラライト)系キャンパーと違って
僕は道具の美しさと機能、丈夫さにこだわるので気にしないことにする。

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軽量コンパクトが自慢で昔に手に入れたマクラーレンのガタバウトチェアは
すぐに座面がだめになりお蔵入り。
(いつか直すつもりで捨てれない。ことしこそは...。)

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このメーカーは修理の対応もしているのがうれしい。
でもアメリカに送るのもこれはまた大変なんだけどね。

www.kermitchair.com

LOTUS CALIFORNIA たなかひろし




2012-11-08

I NEED BEER FOR THE GOOD VIBRATIONS. / THE BEACH BOYS



もうずいぶん前のことだけど。
ビーチボーイズのコンサートに行ったときのはなし。
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会場に着いて、まずはビールでも飲もうよと
売店の長ーい列に参加したものの、
予期せず僕たちを待っていたのは
“アルコールの販売はしてないのよー。”というおばさんのつれない返事。
ありえない...という表情の僕に、
“主催者側に言ってくれるー?”って...。
ライブにアルコールがないなんて、
ビールのない餃子屋みたいなもんだ。
やれやれ。
しかたなく頼んだジュースも紙コップに移し替えられて渡される始末。
これも主催者側の警備上のご配慮らしい。
しかたないので、紙コップに入ったオレンジジュースを手に席に着く。
刑務所での慰問ライブじゃないんだから...。
これがZZ TOPあたりのコンサートならギター振り回して怒る連中がいるだろうに。


熱心なビーチボーイズのファンの方々には悪いけど、
正直言って僕はそんなに熱心なファンではない。
手元にあるアルバムといえば、
THE PET SOUNDSとSMILEY SMILEくらいで,
この2枚のアルバムはビーチボーイズのアルバムというよりは
ブライアン・ウイルソンとヴァンダイクパークスの共作アルバムといった感じ。
できあがってたサウンドを聴いて他のメンバーが、
なんだこりゃ、こんなの犬に聴かせる音楽じゃん。
といったからペットサウンドになったとか...。

実はこのコンサートのオープニングアクトがアメリカというので
僕はそちらのほうが楽しみだったわけで。

肝心のコンサートはアメリカが期待以上の内容で1時間みっちり。
僕個人はここで十分に満足。
これでビールあれば最高なんだけど。

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セットチェンジに30分以上掛かったからなのか、
ビーチボーイズがステージに出て来たら
待ってましたとばかりアリーナ席は総立ちに。(アルコールもなしで。)

演奏そのものはメンバーの年齢を感じさせることのない
テンションの高さとコーラスワークのすばらしさ。
それもそのはず、
ステージにはオリジナルビーチ元ボーイズに加え、
その息子も含むヤングなビーチ現役ボーイズ(?)たちが
バックアップに10名ほど控えており
物理的にも生理的にもコーラスをとれないホーン奏者以外は
ほとんど全員がコーラスをとるという布陣。
ペットサウンドのサウンドもコーラスもスタジオでしかできないと思っていた僕には
素敵なおどろきだった。

そのすばらしい演奏とエンターテイメントに満足をしつつも、
どこを切っても金太郎あめのように延々続くビーチボーイズメロディーに
それほど熱心なファンでない僕は早々と5曲目くらいでお腹いっぱい。

まるで、テンコ盛りの炒飯を延々と食べるような。
それも2時間も...。
ビールも無しで...。

当然のこと、
アンコールも炒飯だったわけで。(笑)

熱心なファンじゃない方はラジオでちらっと聴く位がよろしいようで。

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結成50周年ステッカー、恐るべしツアーバンド。

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LOTUS CALIFORNIA タナカヒロシ


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2012-10-02

続 天気もいいからテントでも洗おうか。撥水コーティング編。



あの忌まわしきテントの加齢臭から解放されたテント。

ポリウレタンコーティングをすっきりと剥がしきった状態なので
このままでは防水面で不安をのこす。
さっそくアウトドアフリークには評判上々のこちらを使ってのシリコンコーティング。

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信越工業 POLAN-T

この溶剤は粘度が低いので刷毛塗りですーっと気持ち良く伸びていく。
鼻歌まじりのご機嫌で塗り始めたものの、
天気がいいもんだから、
塗ってるうちからすぐに乾いていくいくので
どこに塗ったのか解らなくなる...。

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無事にテント本体とフライに2回塗りして、1缶終了。
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ためしに水を撒いてみたら、
きれいな球になって流れていった。
いいじゃない。
大雨には保証できないけど、
小雨ならなんとかなりそう。

基本的には天気予報が雨ならキャンプにいかないつもりの僕、
お気楽キャンパー。


年々、波乗りもキャンプもコンディションに注文が多くなるな。

たなか ひろし LOTUS CALIFORNIA




2012-10-01

天気もいいのでテントでも洗ってみようか。



このままでは使い物にならない程にくさいテント。
子どもたちのお仕置き部屋として使うわけにもいかないし...。

いまこんなにおいの発生するテントを製造したらアメリカなら訴訟連発だろうに。

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ポリウレタンコーティングの劣化は
製品ができたときから始まるらしく、
コーティングそのものの耐用年数は3年程度しかないらしい。
数年で使えなくなるものを作ってはいけない。
でも、その当時の防水技術として最先端だったわけで。
その後、ゴアテックスのテントなんてのも出現するけど重すぎた...。
最近のテントは
ポリウレタンとシリコン多層コーティングのものが主流。


科学的には、ポリウレタンとは
ジイソシアネートとジオールモノマーが重合することで生成され、
ウレタン結合を持つポリマーの総称。
常用できる耐熱温度は90~130℃程度。
軟らかいものから硬いものまで種類が豊富で、接着性や耐摩耗性に優れた樹脂で、
発泡体としても様々な性質を持つものがある。
などと、実はポリウレタンコーティング素材のクリーニングで悩む
洗濯屋さんのホームページに詳しい。


ウレタンゴム自体は身の回りに山ほどあるけど、
残念なことにポリウレタン素材は水と反応して分解反応を起こすらしく、
いわゆる加水分解を起こしてエステルが水と反応して酸とアルコールになるとのこと。
水と反応してしまうということは空気中の水分とも反応するわけで、
ぬれたままの保管や通気性のわるいところで保管しやものは早く劣化するらしい。

ふむふむ。

そういえば、僕もストックしていたまっさらのニューバランスのスニーカーを
履いてみたらソールが粉砕してしまったことがある。
あれもポリウレタン製のソール...。

いずれにしてもこのテント、
この宿命的に強烈なにおいをとるには洗濯しかないと決断、
いろいろと調べたところ、重曹がいいらしいということが判明。
重曹はアルカリ性、
加水分解による有機化合物(ねばねばと強烈なにおい)は酸性。
おお、ということはうまくいけば中和するはず。
化学が苦手科目だった僕でもこれくらいはわかる。


浴槽にお湯をためて重曹を大さじ10杯。
テントを漬け込む。
すると、でるわでるわ。
バスタブの中をテント生地から剥離してくるポリウレタンコーティングが
ふわふわと浮かんでくる。
まるで巨大な中華ふわふわ卵スープのよう。

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思いのほか簡単にすべてのコーティングがとれてすっきり。

仕上げに撥水効果のあるアルカリ性洗剤でもう一度洗う。

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洗い上がったテントは心無しか軽い。
コーティングを完全に剥離したので10%から15%くらいは軽くなったのでは...。
それでも500g程しかないいまどきのUL系テントには比べ物にならないだろうけど。

乾燥のためさっそく庭で張ってみる。

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うーん、完璧。
あの忌まわしきテントの加齢臭がない。
すっきり。
念のためにラベンダーを放り込んでおこう。
これならいい夢見れそう。



ロータスカリフォルニア たなかひろし




2012-09-29

MADE IN USA図鑑2 / THE NORTH FACE VE-24



構造フェチの僕のあこがれモデルがTHE NORTH FACE VE-24

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バックミンスター・フラー博士考案のジオデシック構造を採用のうつくしいテント。
一番じょうぶな構造は球体であるといい、
三角形と六角形の組み合わせで球体に近い構造を作り出す。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%BC

アメリカから届いたパッキンを開けてまずはコンディションチェック。
オーナー曰くほとんど使っていなかったという
幕隊のコンディションはまずまず。
イーストン製ポールも曲がりも無くきれい。
シームラーもオリジナルの箱に入ったまま。
いいじゃない。とひとりにやにやしていると...。

なんのにおい、これー?

リビング中に充満するにおいに家族のみんながびっくり。
子どもたちは正直だから、
くさーいー。なにこれー?
と子ども部屋に緊急避難して鼻をつまんだまま、
ガラス越しにくーさーいー。を連呼。

ポリウレタンで防水コーティングをしている時代のテントは
管理が悪いとポリウレタンそのものが経年劣化で粘性をおびてきて
べたべたになってくる。
そのうえにおいまで発生する。
そのにおいは独特で、
よく言えば銀杏臭。(よくいえば...。)
わるく言えば...。(よしておこう...。)
あの悪名高きMOSS臭どころではない。

大抵のことには寛大な僕の彼女もこれだけはがまんならなかったようで、
さりげなく、お香に火をつける...。

部屋中に満たされる銀杏臭とお香のかおり。
においのカオス。

こどもたちは時々覗き込んでは、
はやくかたずけてー、それー。


まったく...。
言う事きかないコはテント泊だからなー。とにらみを利かせる僕。

僕のあこがれのテントはお仕置き部屋と化す。

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においは映像では伝わらないのは幸いなことです。

次回はテント洗濯レポートです(笑)

ロータスカリフォルニア たなかひろし




2012-09-07

MADE IN USA図鑑 /THE BEAUTY OF THE CATENARY CURVES - NEMO FRONTIER3



どうしてもアメリカ製じゃなきゃというわけじゃないんだけど。

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先日のひさしぶりのキャンプで
家族構成が変わった事にいまさらながら気付いた。
山岳用アタックテントじゃ、ファミリーキャンプは楽しめない。


三角形のテントは設営の簡単さに加えて
子どもたちの受けもいいので、
現行モデルのモノポールテントを探していたら...。
NEMO EQUIPMENTのラインナップの中にひとつだけ
誇らしげにMADE IN USAの表記を発見。
2012年9月リリースとなっている。
http://www.nemoequipment.com/tents2012

検索してみても、
実際に張っているテントの写真もないし感想もない。

で、お取り寄せしてみた。
なので、このテントのインプレッションは僕が国内初。(のはず)


参天の名作、MOSS/SUPERFLY4、 GARUDA DANA DESIGN/NUK TUKあたりの
ラインの美しさは、構造フェチの僕にはたまらない。
テントをじっとながめて、酒が呑めるくらいにうつくしい。

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ロープを2点で支えたときにできるゆるやかなカーブ、
いわゆる、カテナリーカーブ、
日本語では懸垂構造といわれるうつくしい構造デザインの一種だと
知ったのはデザインの勉強を始めた大人になってからだけど。

こどものころ、
公園で雨に濡れたクモの巣を時間を忘れてずっーとみてた。
(あまり見なくなったけど、ジオデシック構造の金属製遊具も大好きだった。)
いまでも明石海峡大橋をわたるときは運転を忘れて
その構造とカーブに見入ってしまう。

さあ、今晩はライトアップしてテントを酒の肴に飲もう。


LOTUS CALIFORNIA たなかひろし


インプレッション /NEMO FRONTIER3

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70Dのポリナイロン素材。
最近のUL系(ウルトラライト)のテントは20Dとか30Dなんて
極薄の透け透けストッキングなみの薄さ。
僕はこれくらいの厚さのテントの中にいるほうが安心感がある。
(でもGO LITEのシャングリラはうつくしいなー。)

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まずは広げて4角をペグダウン。
前を先に、後ろをあとからと取説に。

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フロアにポールを立てるための穴がある。なかなか気が利いてる。
あとはポールを立てたらとりあえずはテントになる。
かんたん。
でも、稜線をきれいに出したい僕はここからが正念場。

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同梱のペグとロープだけではきれいに張れない。
追加4本のペグと2本のロープが必要だな。
本番ではきれいに張るぞと心に誓う。(目がメラメラ。)

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両サイドにあるベンチレーション。
でもこの暑さでは、効果無く、中は簡易サウナ状態。
取説にしたがってシームグリップを2本の稜線に塗り込む。
塗らないほうが、テントそのものはうつくしいんだけどね。




2012-08-31

HOW TO USE MACCHINETTA.



キックの強いコーヒーが飲みたいときはこれ。

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イタリアの直火式エスプレッソメーカー、マキネッタ。
これでいれるコーヒーは独特の味と効き目でくせになる。
時々、これじゃなきゃーというときがあって、
食器棚の奥から引っ張りだしてくる。


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BIALETTI社のMOKA EXPRESSO SINCE1933
サーバーとバスケットとボイラー。
基本設計のたしかさで
20年以上使っていてもトラブルはない。
イタリアの普通の家の朝はこれで始まる。(らしい。)
一家に一台必ずある。(らしい...。)
イタリア人ではないけど、うちには2台ある。

マキネッタで上手にいれるには、すこしばかりのコツがある。
昔、イタリア人から教わったのがこちら。

コツ1
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深煎りのフレンチロースト、極細挽きのコーヒー豆を
バスケットにふんわりと山盛りにいれる。
ここで、高圧マシーンのような豆を押し込むようなパッティングは不要。
そんなに圧が掛からないから、あくまでもふんわりと。


コツ2
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弱火で。
強火にするとコーヒーがえぐくなります。


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しばらくすると、上部サーバーにコポコポっとコーヒーがでてきます。
あとはお好みのカップで飲むだけ。

コツ3
お手入れは、水でそそぐだけ。
アルミの内壁にコーヒーのオイル分がコーティングされるころに
おいしくなってくる。
洗剤は使うとにおいが移るのでNG。

で、お味のほうはというと、
煮出しでいれるトルココーヒーと高圧エスプレッソマシーンでいれるコーヒーの
あいだのどこか。
ミルクいれてカフェオレにしてもしっかり濃いのでおすすめ。

普段はペーパードリップ派の僕も、
寝ぼけた頭にがつんとキックの欲しいときには重宝します。

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電磁調理器でも使えるけど...。風情がない。




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CAFE PAULISTAのキャラクター。なかなか味がある。

LOTUS CALIFORNIA たなか