2017-01-09

僕が歩けばレコードにあたる。 / GILBERTO WITH TURRENTINE

本日の収穫。



アストラット・ジルベルト、
ボサノバの女王とはだれが名づけたのか。
でも、僕には彼女のアルバムの多くが
ぬるい風呂に浸かっているかのようで、
あまりにもなまぬるすぎる。
昼寝のBGMにはいいけど、
ターンテーブルに載せて向き合って聴くにはいささか退屈。


彼女のアルバムの中でもデオダードのアレンジによる
このCTIのアルバムはとてもいい仕上がり。
アレンジのよさもさることながら、
スタンリー・タレンタインのテナーサックスもいい塩梅で歌う。
ロン・カーターのベースもいい仕事してるし、
ハーモニカのトゥーツ・シールマンスも実にいい。
何回聴いても飽きない。

ぬるすぎず、ちょうどいい温度で、
何時間でも浸かっていたい
程よい刺激のある有馬の銀泉のような。
ああ、至福の時間...。

LOTUS CALIFORNIA  たなかひろし




BGM: BRAZILIAN TAPESTRY /ASTRUD GILBERTO