2018-11-10




ご縁がありまして、
タイムトリップ神戸NOW誌にお店を紹介していただきました。

遊び上手な神戸の大人たちへ。と副題があるように
シックな大人向けの神戸本です。

本業は服やですが、
できるだけ目立たぬように経営してますので
こういう風に本に載せて頂くことははあまりないのです。

この掲載をご覧になって
なつかしいお客さんが来られたり、
おとなのお客さんが新たに来られたりで
うれしいのですこしだけ紙面を紹介します。







LOTUS CALIFORNIA たなかひろし

2018-08-30

MY JOURNEY IS NOT COMPLETE...







仕事で大阪に出かけたついでに、
(というよりもレコードショップがメインイヴェント)
僕好みの硬派なレコードショップを数件はしごする。
つまりは通販をしない、する気のないレコードショップだ。

四ツ橋近くのとあるレコードショップ、
店に入るなり、入り口近くの壁面に獲物を発見。
平静を装い、近づきすぐに壁から引き剥がす。

ながらく探していたLONDON CALLING / THE CLASHの
UK初盤のミントコンディション。
インサートもきれいに揃う。
あまりの盤のきれいさに、
検盤しながらにやついてしまう。

このロンドンコーリングのUK初盤、
ときどき見つけるけど、
たいていはコンディションが悪いとか
インサートがないとか、
顎がさがるほどに法外なプライスで、
ご縁が無かった代物。


他の獲物とともに胸に抱えてて帰宅する。

さっそく
前からやりたかったELVIS PRESLEYの初盤レコードと
並べてディスプレイ。

ひとりご満悦。

ただひとつ残念なのが、
このステッカーの位置。
たいていはTHEの下あたりに申し訳なさそうに貼られているんだけど、
この盤はポール・シムノンのベースの上。

ステッカーを貼った奴のセンスの無さに、
こころがやさぐれるパンクな夜。

ステッカーの無いUS初盤も探さなきゃ。と
僕のLONDON CALLINGを巡る旅は終わらない。







若いころ、
大阪のクラブのロンドン・ナイトのイベントで、
空手家の友人がスポットライトを浴びながら
クラッシュの"I FOUGHT THE LAW"で
ひとりルーディーに踊っていたのを見て
大笑いしたのもいい思い出。

BGM:I FOUGHT THE LAW / THE CLASH


LOTUS CALIFORNIA  たなか

2018-04-28

沈黙に次いで最も美しい音楽とは。


ああ、僕もいい大人になったなぁ。と感じることがある。

20歳過ぎの頃、
古いヌーベルバーグ映画をきっかけに
ジャズという音楽に夢中になり、
それからの2年間はジャズしか聴かなかった。
朝起きてジャズ、
昼間も仕事場でジャズ、
寝るまでジャズ。
ジャズという名のつくものは、
それこそジャンゴ・ラインハルトから
アルバート・アイラーまで聴きあさった。
でもECMレーベルのジャズはいまひとつ肌に合わなかった。
特別難解なわけじゃ無い。
フリージャズの方がよほど手強かった。
ただECMレーベル独特の温度感のなさがにピンと来なかったのである。
つまり僕は痺れなかった。
僕は、まだ若すぎてその静けさの中にある演奏家のエナジーを
感じ取る理解力がなかったのだと思う。

ECMのレコードを買うことは無いだろうと思っていた僕は、
いまやいい年になり。
嬉々としてその静寂な音世界を楽しんでいる。

"the most beautiful sound next to silence"
沈黙に次いで最も美しいというECMのコンセプト。
きっと虫の音や波の音、
風の音を愛でるくらいの人間の熟成を要求する。
クラブで飲んだり踊りふけてる輩には、まだ早い。

ECM (the edition of contemporary music)のレコードを聴くときは
お隣さんからクレームの来ない程度の音量で、
少しトーンコントロールで低音を持ち上げてやる。
すると音の粒立ちが良くなってくる。

あくまで僕個人の好みですが。

2018-01-18

TINY DESK CONCERTSで過ごす一週間。



ベッドの上で新譜のチェックしていると、
YOU TUBEでおもしろいサイトを発見。

TINY DESK CONCERTというそのサイト、
NPR(NATIONAL PUBRIC RADIO)という
アメリカのラジオ局のちいさなオフィスで
ミュージシャンが数曲演奏をするというもの。

その本棚に囲まれた小さなスペースならではの
インティメイトな雰囲気がそうさせるのか
ミュージシャンも力のぬけた演奏を楽しんでいる。
WILCOにROOTS、COMMONやらYO-YO MAやら
結構な大物、大御所も出てる。
その一方、
通好みのミュージシャンや新人、インディーズ
も多いのでひたすらチェックする。
そのアーカイブは300本を超えるけど、
内容の良さと絶妙な尺の短さで飽きることはない。

そこで知らなかったBADBAD NOT GOODという
カナダの気になるミュージシャンも発見して
アナログ盤を購入。
ヒップホップを通過している今世代のジャズとでもいうのか、
演奏そのもののうまさよりも音楽全体が気持ちよくフローしている。
そんなチルアウトした空気感が今の気分。


時間は掛かるけど、
このアーカイブを制覇したら
いまの高品位音楽シーンは掴めたも同然かと。



インフルエンザで寝込むこの一週間、
有意義に過ごせました。

ありがとう、TINY DESK CONCERTS。


それにしても、
このスリーブデザイン...。
まあ、新しいといえば、新しいけど。