ひまがあると何かを直す日々。
1950年代のピクニックテーブルセットは、
60年以上前につくられたものとは思えない程のいいコンディションを保っている。
スツールの座面のキャンバス以外は...。
先日、庭でバーベキューをしていたら、
突然目の前の友人の姿が消えた。
なんの前ぶれもなく。
本人も
何が起こったのか気がついてないようで、
目はまんまるに見開き、
かえるのように手は挙げたまま足も全開でひっくり返ったまま動かない。
酔っぱらって転けたのかと思いきや、
座っていたスツールの座面がみごとにまっぷたつに裂けていた。
(痛んでいた部分は継ぎ当てして補修してはいたんだけど...。)
彼が座っていたスツールは一番程度が良くて補修をしていなかったやつだった。
このまま放っておくと第二の被害者も出しかねないので、
本格的な修理をすることに。
問題はキャンバスの質感。
このヴィンテージキャンバスの質感が気に入っていたからこそ、
痛んでいた部分を裏から継ぎ当てして使っていた。
幸いにも日本には誇るべき帆布がある。
早速、赤い11号帆布を倉敷から取り寄せてみた。
旧式の織り機でゆっくりと織られたキャンバスは打ち込みもいい。
未洗いのままでは生地感がソリッドすぎるので
まずは40℃の湯洗い。
天日で乾かしてみたら生地がぷっくりとしてじつにいい感じ。
オリジナルの生地にも負けないくらいの質感で申し分ない。
張り直している作業もまた愉しい。
こうしてまたひとつモノが自分のものになった気がする。
BGM: DON'T LET ME DOWN / THE BEATLES
おあとがよろしいようで。
なんてかっこいいんだろう。
この頃はメンバー間でいろいろあったんだろうけど、
好きなことやってるときの顔のいいこと。
シングル盤GET BACKのB面なんだけど、
オリジナルアルバムには未収録という名曲。
ビートルズの不思議のひとつ。
LOTUS CALIFORNIA たなかひろし