THE TOTO BAG. / WORKERS MADE IN JAPAN

トートバックといえばL L BEANのBOAT AND TOTO。

中学生の頃、心斎橋のソニープラザで手に入れて以来、
いまだに定期的に買い続けている。
自宅や倉庫、車のラゲッジスペースにいくつも転がっている。

その無駄のないデザイン、
丈夫さ、
日常の道具としての価格も含めて
これを超えるものはない。
と思ってた。
（世間にはどうみてもビーントートの亜流としか思えないようなものがでまわっているが...。）

ある日こいつをみるまでは。

びっくりするくらいに分厚い耳使いの帆布は、
硬さを出すために糸の段階で湯に通して
繊維を絞めてから織り上げる。
縫製は存在感のある綿糸の極太ステッチ。
さらにはニッケルメッキした鉄のリベット打ちで補強するという
あきれるほどの手の懲りよう。

スタークリンチリベット という先が星状に割れた頑丈なリベット仕様も
このリベットを打てる大型機械を探し回ったそうで。
こだわりなんて言葉で簡単に言い尽くせないほどの
ストーリーがものつくりに込められている。

どんな人物がこれをつくってるんだろうかと興味をもって
岡山までクラブマンを走らせて会いに行ったのは半年前のこと。
そしていま僕のクラブマンのラゲッジスペースに転がっている。


しかしまあ、このトートバックの存在感が半端ないこと。
硬くてがっちりと自立する姿は、
まさにおとこのトート。
 


LOTUS CALIFORNIA  たなかひろし