2014-06-15

NOT EASY TO BE A MUSICIAN.



先日の大阪フェスティバルホールでのジャズコンサートでは波乱が。

f:id:lotuscalifornia:20140703122301j:image


演奏中に観客が声を掛けたとか。
咳をしたとかで。
本人が演奏に集中できないと、
演奏途中で中断、
再び出てくるも
またステージから退場した。

それに納得いかない観客数十人は返金を求めて
深夜まで居残るという事態に。

僕はキース・ジャレットの音楽が好きだし
ピアノソロと向き合いたい気もするけど
関西でのコンサートに一抹の不安を感じていたし、
花粉症がひどく体調も万全でないのでチケットの手配をしなかった。
ついでにいうと、
僕はわりかしトイレが近いから長い演奏にもある種の不安を感じていた。
コンサート途中でトイレに行くために立ち上がるなんて.......


結局は、演奏家と観客(一部の)の想いが通じ合わなかった
残念な結果になってしまったんだけど、
キースの演奏を聴くんならそういうことも起こりうることとして想定しているべきだと。
彼の命を削ってるかのような演奏表現には、
聴く側にもそれなりの決意のようなものが必要なはず。

たとえるなら神への祈りのような沈黙や静寂が。

そうでないなら自宅でCDなりレコードという再生芸術を楽しめばいいわけで。
ライブなんだから、おもしろいもんみれたわーくらいのこころ意気がほしいなー。

聞いた話だけど、
ジョアン・ジルベルトのコンサートでは開演予定時間に本人があらわれず、
ただいまアーティストがホテルを出ましたという
主催者側のアナウンスに
会場から拍手がわき起こったという。
粋な客だよね。
で、本人は相当遅れてステージに登場したものの
ギターをかかえて座ったまま30分以上動かなかった。
心配になって舞台の袖から関係者ででてきて様子を伺うものの本人はかたまったまま。
どうやら日本人のマナーのよさに感動していたとか。
(その後の来日公演ではその硬化パフォーマンスが恒例になったとか。)

2011年のアメリカでのライブでは、
愛用のオーストリアのマイクロフォンAKG414がセッティングされていなく
ご立腹されてステージ上で40分以上にわたって延々と愚痴ったらしい。
時折英語を交えて、僕はこんな気分じゃ演奏したくないんだよねなんて。
お集りのみなさん、残念だねー。とか。
結局ほとんど演奏することなく、
僕のAKG414はどこなんだというつぶやきを聞かされたらしい。

おもしろいよね、悪態のつき方が。

僕はその場に居たかったな。

レコードじゃこんなことありえないんだし。
完璧な演奏はレコードで聴けるけど、
こんな経験はその場にいてこそ。
ちょっとしたはなしのネタにもなるしね。

f:id:lotuscalifornia:20140703122153j:image:w360

といいながらも、キース・ジャレットをひとり自宅で聴くわけで。

lotus california たなかひろし


D




2 件のコメント:

  1. お金を出してるお客様→立場的に上 という考え強いですよね。日本人は。特に関西圏(笑)
    有名なアーティストだけではなく、子供の音楽発表会等でもマナーを守って咳が出てる人は外で聴いたりしていましたが。
    もちろん、ワザとしてるわけではないのは分かりますがファンだったら尚更いい演奏が出来る環境を作って欲しいですね。
    それに最近は粋な人が少なくなりました。

    返信削除
  2. HYUUUGA-SAN>まったくです。
    それなんぼしたん?と私物の値段を聞きたがるのも関西人の特徴です(笑
    やんわりとはぐらかしても、ooooo円くらい?と食い下がるツワモノもw

    粋にいきたいですね。

    返信削除

your bla bla bla...