いまはむかし。
1966 hansen the master model
友達たちと四国での波乗りの帰り明石大橋でのこと。
その夜は西の風がとても強く
ハンドルをとられてまっすぐ走らせるのも大変だった。
突然、ボムッという大きな音とともに
4本のサーフボードはサーフラックを抱えたまま飛んでいった。
西風にあおられて後続の観光バスのまえをかすめるように。
急いで車を脇に止めて、
はるか後方に着陸したサーフボードの回収に向かう。
100KM/Hオーバーで走る車に減速を促しつつ
車の間を抜け、
中央分離帯を越えて反対車線に侵入し、
すべてのボードとラックを回収。
リアから車内に放り込んだところで、
対向車線には赤いライトを回転させたモノトーンの車が走ってくるのが見える。
急ごう!とだれが言ったかわからないが
車に飛び乗る。
その間、4人は会話らしきものもなければ
指示らしきものもなく
目的遂行のためだけに無駄なく動くすぐれた傭兵のようだった。
一歩間違えば大事故になりかねないところだった。
その後、証拠隠滅の為にお店の地下へと隠されたサーフボードを
15年振りに引っ張りだしてみる。
ビンテージの頑丈な板でさえこんな状態。
こんなものが飛んできたらたまったもんじゃないな。
15年目の告白。
BGM:I'M CONFESSING/LOUIS ARMSTRONG
サッチモって歌うようにトランペットを吹いて
楽器のように歌う。素敵だな。
いつかは秘密の地下室を拝見させていただきたいと常々思ってました。
返信削除岡本さん>ふふふ。まだまだ出てきますよ笑
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